ステレオガイド下マンモトーム生検


マンモトーム生検について

マンモトームとは、画像ガイド下(ステレオタクティックマンモグラフィー又は超音波装置)で使用する乳房専用吸引式組織生検システムです。低浸襲に確実な病理組織診断が行えるのが特徴です。

このホームページを読んでおられる方のなかには、乳がん検診などで撮られたマンモグラフィ(乳房のレントゲン写真)で、“石灰化”があると言われた方があるかもしれません。ここでは特に、マンモグラフィなどによって発見された石灰化という乳腺の変化や、マンモトームという検査の方法について説明していきます。

検査日:毎週水曜日 午後

マンモトーム生検の手順

  1. 検査は座った状態(場合によっては横になって)で受けていただきます。まず圧迫板で乳房を圧迫し、実際に採る石灰化がいい位置にあるかどうかを確認します。
  2. 石灰化の位置が確認できたら皮膚を消毒して十分に局所麻酔をします。
  3. 皮膚を約5mm 切開し、そこからマンモトームの針を進めます。
  4. 針の先が石灰化の部分にうまく到達していることが確認できたら、マンモトームを操作して何回か乳腺組織を採取します。このとき器械の音がしますが、麻酔が効いていますので痛みはありません。
  5. 採取した乳腺組織の中に目標とする石灰化が含まれていることを確認します。(他のレントゲン室で調べます。)
  6. 万が一、この乳腺の中に乳がんが含まれていた場合には、後日手術が必要となりますが、この際に石灰化がなくなってしまうと手術で取り除く場所の目印がなくなってしまいますので、かわりにステンレス製のクリップを埋め込んでおきます。もちろん手術となった場合にはこのクリップごと乳腺を取り除きますが、逆に良性であった場合はこのクリップが乳房の中に残ってしまうことになります。ただし、このクリップはお腹の手術などで使われるものと同じ素材ですので、体に害を及ぼす心配はありません。

検査中の注意事項

  • 検査中はずっと乳房を圧迫したままになるため、少々痛みがありますのでご了承ください。
  • 最初のポジションが検査のすべてを左右するほど重要なものですから、少々時間がかかってしまったり、何度か圧迫し直さないといけない場合がありますのでご理解下さい。また、検査終了まで顔の向き・腕の位置などはできるかぎり動かさないようにして下さい。
  • 検査時、何回かX 線が出ますが、体の健康に影響の出るレベルではありません(人間が1年間に自然界から受ける被爆量の25分の1程度です)ので、ご安心下さい。
  • 十分に麻酔をしますので痛みは感じませんが、緊張のために気分が悪くなる方があります。少しでもおかしいなと思ったら我慢せずに早めに申し出て下さい。その時点で検査を中断いたします。しばらく別室で休んでいただいて、体調が戻れば検査を再開しますが、気分が悪かったりして再開できない場合には延期もしくは中止致します。

検査にともなう合併症

1. 気分不良

 検査中に気分が悪くなる方がおられますが、おっしゃっていただければすぐに検査を中断して休んでいただきます。

 

2. 出血・血腫

 針を刺して乳腺を採取した部分からの出血により、皮膚の下に血のかたまりができることがあります。検査後に十分に圧迫止血すれば血腫はほとんど起こりません。(100人に1人程度です)

 

3. 細菌感染

 検査中の操作および検査後の針穴からの細菌の侵入により、検査部位が化膿することです。十分に消毒した上で検査をしますのでほとんど心配はありませんが、念のために検査後に抗生物質をお出ししますので、指示通りに服用して下さい。

 

4. その他

 血腫を作るまでには至らない場合でも軽い皮下出血(内出血)が起こる場合があます。4人~5人に1人起こると報告されており、比較的多い合併症ですが、ほとんどの場合は自然に消えていきます。