2019年 手術実績


 原発性乳癌  乳房温存率  乳房予防切除(片側)
 187  29%  2

 腹部穿通枝皮弁(DIEP)

 による乳房再建

 広背筋皮弁

 による乳房再建

 インプラント(人工乳房)

 による乳房再建

 7

 27

 39

当科でのおもな手術


当科の手術はすべて健康保険適応です。(予防切除のみ自費診療となります)

現在、内視鏡手術は行っておりません。

 

乳房同時再建手術

乳房再建の時期は乳がんの手術の際に行う一次再建と、乳がん術後に行う二次再建とがありますが、当科ではおもに一次再建を行っています。

一次再建では手術回数・費用を軽減することがメリットです。
当院形成外科の協力の下で手術を行っています。
乳房の再建法は大きく分けて、自家組織による再建と組織拡張器を用いた人工乳房による再建があります。
詳しくはこちらからどうぞ。

乳房温存手術

乳頭を残して乳腺のわるい部分だけを取り除く乳がんの手術です。
しこりの位置やとる乳腺のサイズによっては広背筋皮弁による乳房同時再建を併用することも可能です。

 

センチネルリンパ節生検

乳がん手術の際の、腋窩リンパ節郭清(わきのリンパ腺の切除)後におこる腕のリンパ浮腫などの合併症を避けるために開発された新しい手術法です。
健康保険の適用です。
詳しくはこちらからどうぞ。

乳房切除術

従来の一般的な手術法です。
ある程度大きながんに対しては、乳房切除とわきのリンパ節郭清を行います。
この手術では乳頭は残せません。

 

乳管腺葉区域切除術

乳管内乳頭腫(ポリープ)や乳管内の小さな病変をとるための手術です。

局所麻酔で乳頭に色素を注入し、色素に染まった範囲の乳腺をとります。

術前化学療法について


  HER2タンパク
0・1・2(FISH陰性) 2(FISH陽性)・3
ホルモンレセプター陽性 Ki67 <20% ルミナールA ルミナールHER2
Ki67 ≧20% ルミナールB
ホルモンレセプター陰性 トリプルネガティブ HER2サブタイプ

*:術前化学療法がよく行われるタイプ

術前化学療法のメリット

 

 

  • 乳房温存率が高くなる。
  • 直接化学療法の効果を見ることが出来る。
  • 病理学的完全寛解(pCR)の場合予後が良い場合がある。

 術前化学療法のデメリット

 

  • 化学療法が効かないケースがある。
  • 手術のときにしこりの場所がわからなくなることがある。